高卒で転職は給料は低い?身に着けるべきスキルや就職しやすい職種とは?

仕事・転職

高卒で転職をすると学歴の面で不利になることはあるのでしょうか?

高卒だから良い転職先に転職できないかもしれない、と不安に感じて転職を思いとどまっている人もいるでしょう。

しかし、高卒でも有利に転職することは可能です。

ここでは、高卒で転職する際に身につけるべきスキルや高卒で就職しやすい職種など、高卒で転職する人に役立つ情報をまとめてみました。

ぜひ、参考にしてみてください。

 

高卒で転職した人の経験談!やっぱり大変だった?

では、実際に高卒で転職した方は苦労していたのでしょうか。

高卒で転職経験者の声を集めてみました。

米軍基地の従業員に転職

元の会社は、自動車メーカーやフォークリフトメーカーにパーツ(ボルト、ナット)などを卸す会社で
転職先は、米軍基地の従業員です。

転職は大変でした。まず、履歴書を出しても面接もしてもらえませんでした。

二年間、受かるかどうかもわからない職場に何回も履歴書を出し続けて、何とか面接までやっと行くことができて、そこで運よく受かって今の職場に入る事ができました。

高卒ではなかなか受け入れてもらえない現状があります。

語学力的な部分も、大卒の人は英語の基本を理解している人も多いので、その分受け入れてくれる部署が多かったりするし、大学では専攻科目があるのでその知識を認められたりすればもっと色んな部署にも入れます

給料の面でも、最初の基本給が高卒より大卒の方が高いので、高卒は不利だと思います。

昇進試験を受ける時も高卒だと昇進できる職種が限定されてしまうので、昇進しても給料が大卒ほど上げることが、かなり難しくなるので高卒の方が不利だと思います。

 

医療機器メーカーに転職

元の会社は自動車部品や精密機械部品の製造会社でした。転職先は、医療機器メーカーで製造の仕事をしていました。

転職は年収の高い求人を探すことがとても大変でした。

大卒や経験者などの条件が設定されていることが多いので、応募することが難しかったです。

年収を諦めればスムーズに転職することはできますが、条件の良い企業に応募することが大変です。

大卒の人の求人は年収が高いものばかりでした。

高卒と大卒の同じ求人が掲載されていましたが、年収50万円ほど異なっていたため不利だと感じます。

また大企業の求人の多くは、応募条件に大卒を設定していることもありました。

300万円ほどで転職することになりましたが、同じ仕事をしていても同僚は350万円ほどもらっていました。

大卒と高卒の大きな違いを見せつけられた気がします。

ボーナスアップや昇進なども遅いため、今後の給料面で不利だと感じます。

 

デスクワークに転職

消防組合から体調不良をキッカケに転職を決意しました。

1ヶ月の転職活動を経て、一般企業のデスクワークの仕事に就くことに成功しました。

転職はとても大変でした。

正直途中で仕事が見つからないのではないかと不安になったこともあります。自分は前職の消防を1年で辞めてしまったこともあり職歴の面でも不利でした。

今回は巡り合わせの運が良かったと感じています。

大卒以上のみという募集があったのでその点では転職活動は不利だったと思います。

しかし高卒であるから不合格になるということは少ないように思います。

むしろ大卒の人の方が求められるものが多く、就職する難易度も上がる気がしています。

その一方で給料の面ではかなり不利だと感じました。

同じ仕事に就いても大卒と高卒だと2万円程度差がある企業もありました。

4年間大学に通っている分、仕方がない事なのだとは思いますが少し不平等に思うこともあります。

初任給以外の面はあまり関係ないと思います。

 

 

高卒で転職は不利?転職事情が知りたい!

高卒で転職すると不利なケースと学歴は関係なく転職が可能なケースがあります。

学歴を重視する業界や企業もありますが、転職先を選ぶ際にはそのような業界や企業を選ばなければ良いのです。

学歴関係なく実力主義で人材を採用する業界や企業とは、どのようなところなのでしょうか?

高卒で転職する際の転職事情について、詳しくご紹介していきたいと思います。

学歴を重視する業界とは?

学歴を重視する業界とは、教員や講師などの教育系、医師の国家試験に受かる必要がある医療系、固い業界である金融系などです。

教師になるためには大学を卒業しておく必要がありますし、医師になるためには医大を出て医師免許を取得する必要があります。

そのため、高卒では条件を満たしません

また、銀行などの金融系の業界はイメージが大事で学歴重視ですから、高卒で転職するのはまず無理と考えた方が良いでしょう。

しかし、このように学歴を重視する業界は意外と狭いことがわかります。

ですから、これらの業界を排除しても、まだ選ぶことができる業界は広いはずです。

学歴を重視しない業界は?

学歴を重視しない業界とは、知識や技術がものを言う業界か、逆に、高度な知識や技術が必要ない業界です。

知識や技術が重要なのが、例えば建設業やIT業などの業界です。

モノづくりのための知識や技術があれば、学歴など必要ありません。

工業系の大学を卒業していれば、建築学や情報通信系の知識を大学で得ることができ、資格を取得してから社会に出ることも可能です。

そういう点では、大卒者の方が有利と言えます。

しかし、大学を出ていなくても知識や技術があれば良いですし、大学を出なくても独自に資格を取得することも可能です。

逆に、知識や技術が必要ないのは、サービス業などがあります。

飲食業界などで接客業を行う場合や、営業職などはそこまで高度な知識や技術は必要ありません。

接客術や営業手腕を磨いていくことで、学歴など関係なく仕事の結果を出すことができます。

そのため、高卒でも接客術や営業手腕さえあれば、サービス業で活躍することができるでしょう。

学歴を重視しない中小企業やベンチャー企業を狙おう!

企業規模によっても、学歴への考え方が異なります。

一般的には、大手企業ほど学歴を重視します。

特に、歴史があり知名度が高い有名企業や、公共性の高い固い業界の大手企業は学歴を重視しがちです。

高卒者が狙い目なのが、中小企業やベンチャー企業です。

経営者の学歴が高くなかったり、実力主義で学歴を問わず本当に仕事ができる人材を集めていたりする企業なら、学歴が低くても実力が伴えば転職が可能です。

また、大手企業の中にも、実力主義で高卒者を登用する企業もあります。

ネットの口コミなどで企業情報を調べることで、実力主義なのか学歴主義なのかをあらかじめ知っておくと良いでしょう。

 

 

高卒の給料の手取り平均は?年収の高い業種が知りたい

高卒者は一般的にどれくらいの給料をもらっているのでしょうか。また、年収が高い業種とはどれなのでしょうか。

年収についてデータから考えてみたいと思います。

高卒の初任給はいくら?

以下のデータは平成29年度の厚生労働省による賃金構造基本統計調査の結果です。

平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概況 結果の概要 学歴別

参考:平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概況 結果の概要 学歴別

このデータを見ると、高卒者の賃金は男女ともに大学・大学院卒や高専・短大卒の賃金よりも低く、年齢を重ねていくとその差は大きくなっています

特に男性は、大学・大学院卒者の賃金との格差は非常に大きく開いています。

一方で、女性は大卒と高卒の差はそれほど大きくならないことがわかります。

業種別の年収は?

次に、業種別の賃金の違いを見てみましょう。

以下のデータは平成29年度の厚生労働省による賃金構造基本統計調査の結果です。

平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概況 結果の概要 産業別

平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概況 結果の概要 産業別

参考:平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概況 結果の概要 産業別

男性の場合、金融業・保険業の賃金の上昇が際立っています。

次いで教育・学習支援業、医療・福祉、製造業という結果になっています。

サービス業や宿泊業・飲食サービス業が低いという状況です。

一方、女性の場合は若干男性の場合と異なり、教育・学習支援業が高い水準をキープしています。

金融業・保険業、医療・福祉業という結果になっています。

女性の場合は結婚出産により一度キャリアが中断される人が多いため、賃金の上昇が緩やかになっていると考えられます。

このように、業種によって賃金は大きく異なることがわかります。

高い収入を得たいなら、業種選びが重要と言えるでしょう。

 

高卒が転職する前にすべきことは?

では、高卒者が転職する前に何をしたら良いのでしょうか?

転職前に準備することで、転職活動を有利に変えることについて、ご説明します。

転職したい業界や企業の情報を収集

高卒者でなくても、転職前に転職先の業界や企業の情報を収集することは非常に重要です。

特に、高卒者に向いている業界や企業はどこかを調べておくことで、転職活動がスムーズに進みます。

インターネットで企業のホームページや転職サイト、転職エージェントなどから情報を収集するのがおすすめです。

目当ての企業がどのような求人を出しているのか、自分が進みたい業界や職種の求人情報にはどのようなものがあるのかを実際に調べることで、その時の転職事情がわかります

また、履歴書の書き方や面接時にどのような対応をしたら良いのかなどの転職情報も収集できます。

過去の職歴をまとめアピールポイントを説明できるようにする

高卒者が書類審査や面接を突破するための情報を、あらかじめ用意しておく必要があります。

そのためには、過去の職歴を見直してアピールポイントを説明できるようにしておくことが重要です。

どのような仕事をしてきたのか、具体的な実績やスキル、経験をまとめてみましょう

そうすることで、履歴書に書くことや面接でアピールすることがまとまります。

高卒者は学歴という点で大卒者に後れを取っているかもしれませんが、実績や経験の面でアピールできれば有利に働くこともあります。

資格の取得

学歴で不利な面があっても、資格を取得することでカバーできることもあります。

特に、IT業界などの知識や技術が重視される業界では、資格を取得することで断然有利になるでしょう。

どの業界でも通用する資格には、マイクロソフトのベンダー資格であるMOSがあります。

パソコンはたいていの業界で使うので、あると役に立つでしょう。

語学力が求められる仕事なら、TOEICを受験するのもおすすめです。

IT系の業界なら、WEBデザイン関連やプログラミング関連の資格を必要に応じて取得すると、転職時に有利になります。

もちろん、どの資格を取得すれば有利になるのかは、業界や企業によって異なります。

あらかじめ下調べし、必要とされる資格に注力して取り組むのが良いでしょう。

高卒でも確実に就職できる職種とは

高卒でも確実に就職できる職種があります。それは何か、見てみましょう。

介護職

高齢化が急速に進み、介護業界では人材不足が深刻です。

また、仕事をするうえで高度な知識や技術は不要なため、高卒者でも確実に就職できます。

ただし、仕事がキツく給与が安いという待遇面での問題もあり、敬遠する人が多くなっています。

飲食業などサービス業全般

飲食業などのサービス業も人手不足が深刻なため、確実に就職できる業界の一つです。

ただ、介護業界と同じように体を使う仕事なので体力的にきつく給与が安いという問題もあります。

IT業界

急増するスマホアプリ開発案件などによりIT業界でも人手不足が深刻です。

そのため、ITスキルを磨けば高卒者でも転職が可能ですし、給与をアップし出世することもできます。

ただし、IT企業は中小企業やベンチャー企業、個人事業も含めて非常に数が多く、中には待遇がひどいブラック企業も存在しますから注意が必要です。

建設業

オリンピック需要などもあり建設業が盛んなため、人手不足気味で転職しやすくなっています。

知識や技術が無くても転職は可能であり、資格を取得し技術を磨いていけばキャリアアップすることもできます。

 

まとめ

高卒でも転職を有利に進めていくことができると、わかっていただけたと思います。

ただ、給料の面ではやはり大卒者の方が有利です。

高卒で給料を上げていくためには、技術や知識、経験を身に付けていく必要があるでしょう。

転職前にしっかりとアピールポイントをまとめ、必要に応じて資格を取得することで、学歴関係なく実力があることをアピールすることが可能です。

高卒でも転職前の準備を周到に行うことで、有利に転職することができるでしょう。

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